ありそうで無かった「陶芸教室」

陶芸教室「福ろく寿」

中野区の陶芸教室。東京では唯一の「磁器教室」も併設。完全フリー教室。

焼き方を教えてくれる陶芸教室

陶器フリーコース、回し者のMです。

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私は京都の陶芸教室で陶芸を始め、高円寺のこちら「福ろく寿」で作陶を再開しました。陶芸教室はもっと家の近くにもありますが、こちらに通っています。

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陶芸体験教室だと轆轤で成形して、削りと釉掛けはお任せだったりします。これだと、自分の作品だという実感があまり残りません。陶芸教室に通うと削りも釉掛けも自分でできるようになりますが、肝心の窯で焼く工程は先生任せだったりします。

 

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それが、この「福ろく寿」だと素焼きや本焼成の工程も学べてしまいます。もちろん、危険も伴い大事な工程ですから経験豊富な方に付き添いながらになります。焼成も学ばせてくれる陶芸教室はとても珍しいのではないでしょうか。

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将来的に自分で自宅に窯を買って焼きたい人、陶芸教室を開きたい人には最適なのではないでしょうか。

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電気窯での素焼きの学び

  • 窯入れの際は成形の不出来で作品が倒れた場合にも熱線に接触しないように作品を詰める。
  • 焼成板の裏はブラシで埃を払う。
  • 作品を詰める際に素焼きの場合は重ねても問題ない。
  • 陶器と磁器を一緒に素焼きしても問題ない。
  • 磁器の素焼きと混合する場合は磁器に合わせてより緩やかに温度を上げる素焼きプログラムを利用する。
  • 温度が400〜500℃に達したら鏡を栓穴の上にかざし、曇らないか確認する。曇る場合はまだ蒸気が出ているということ。作品が十分に乾燥していなかった可能性がある。その場合は栓をせずにさらに1時間ほど加熱する。
  • 鏡をかざして曇らなければ窯の上部と横の穴に栓をする。
  • 最終的に800℃まで温度を上げて素焼きする。
  • 十分に冷めてから取り出す。
  • 取り出す前に主電源が切れていることを確認。通電した熱線に触れると感電死する。

 

素焼きしたものがいわゆるテラコッタだそうです。

粘土中の鉄分が酸化して酸化鉄となり、赤土はとても赤っぽくなります。黒土は灰色っぽくなりますが、本焼きするとまた黒くなります。

ちなみに欧州だと950℃で素焼きする場合が多いとか。土の性質によるとか。

昨今のエコ意識の高まりを受けて、燃料消費と環境負荷を減らすために素焼き工程を飛ばしていきなり本焼きする「シングルファイア」というやり方が増えているそうです。

 

いつかは登り窯の焼成に立ち会ってみたいですね。